こんなものいらない

これまでもココに何度か書いたと思うけど、最近のソフトウェアのできの悪さに辟易してる。特にソースネクスト製品については、その品質の低さとサポートの悪さから「もう買うまい」と心に決めてるし、友だちから相談されたら「ソースネクストとソーテックはダメ、ゼッタイ!」と薬物並みに禁ずるようにしてる。RFC的に言うと "MUST NOT" (買ってはならない)といったところだ。最近は他社製品も安く横流ししてるようだけど、結局は「安物買いの銭失い」になるだけだから、やめたほうがいい。
さて、今回は別の会社、ソニーについて少しだけ書いてみたい。ソニー製品の特徴は、その独自性だろうと思う。UIとかもあるけど、ココではそういうのを書きたいんじゃなくて、例えば「音楽を聴くにも管理者権限が必要」という「仕様」とか、「動画を観ようとしただけでOSを道連れに必ず強制終了する欠陥」みたいなのだ。それと、「保証が切れるとすぐに故障する」いわゆるソニータイマってのもある。
ソニータイマが発明されたときは、誰もが画期的だと思ったはずだ。保証期間内に壊れたら無償で修理しなきゃいけないし、保証が切れてもなかなか壊れなかったら、それだけ買い替えてもらえないコトになる。ソニータイマと高い修理費さえあれば、ほぼ1年ごとに買い替えざるをえないわけで、買い替え需要があるってコトはそれだけモノが売れる可能性が高いってコトだ。つまり、資本主義が仮定する「無限の市場」を効率よく模擬できるのだ。数千年の歴史をもつ中国でさえもなしえなかったワザを、日本のソニーが見事にやってのけた。
ソニータイマのおはなしはいろんなひとが熱く語ってくれるだろうからこれくらいにして、ソフトウェアのおはなし。さっきも書いたとおり、ソニー的には、音楽を聴くにも管理者権限が必要らしい。ふつうのユーザ権限では音楽を聴いちゃダメだそうだ。同様のソフトウェア、例えばWindows Media PlayeriTunesではユーザ権限でも再生できるのに、だ。たぶん、ソニーにはまともなWindowsアプリケーションをつくれるソフトウェア開発者がいないんでしょう。
あと、動画を観ようとすると強制終了するのは何とかならんのだろうか。アプリケーションだけならまだしも、なんでまたOSも再起動させちゃうの? 最近のWindowsはけっこうまともになってるはずで、ふつうのバグでBSODになることは滅多にない…ハズだ(と信じたい)。なのでカーネルモードで動くようなやつ(ドライバとか)がおかしくなった可能性が高いとは思う*1カーネルモードってのはOSの保護があんまりなくて、いろんな資源に自由にアクセスできるワケで、そんなのがおかしくなったら大変なコトになるってのは容易に想像がつく。だから念入りに試験するのが常識であって、動画の再生っていう基本的な操作くらいでヘンになるなんてありえない。たぶん、ソニーにはまともなプログラマなんて1人もいないんでしょう*2
ほかにも「バックアップの仕方がイマイチわかんなくて、もしかしたらそんな機能ないんじゃないか」とか、「他のソフトウェアとの連携がとっても難しい」とかいろいろあって、「こりゃあ "SHOULD NOT" (買うべきではない)ですなぁ。」と満場一致*3で決まったわけだ。なんで "MUST NOT" じゃないかというと、やっぱり魅力的な製品がいくつかあるからで、例えばPSPとか欲しいなぁと思う今日この頃だったりするのだ。でもPSPはまだβ版みたいなもんだし、ロボタンってどうなったのかもよくわかんないし、だいたいあんなおっきくて高いのを買う余裕もないので、「結局は買わない」ってのに賭けてもいいと思うよ。あるいは任天堂の、えぇっと…DSだったっけ? あっちのほうが欲しかったりするので、誰か買ってくれませんか?

*1:このPCにはナゾのソニー製ドライバが存在するのだ。

*2:ちなみにこの現象、むかしは発生してないので、もしかしたらソニータイマかもしれない。

*3:わたし1人しかいないけど。